06 April, 2017 (Mon.)「苺」(”Ichigo”)
春になると、大橋鎭子さんが上梓された『すてきなあなたに』(暮しの手帖社)の中の一編を思い出す。中年の男性たちが喫茶店で恥ずかしそうにショートケーキを注文する場面の描写だ。
この季節になると、書棚からひっぱり出してきて読み返したくなる。
そして、無性にショートケーキが食べたくなるのだ。
だから、私にとって、苺のショートケーキは季節ものだ。
クリスマスケーキではない。
まぎれもなく、春の食べ物。
本日の季語
「苺」